2007/02/19
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精密圧着ペンチ
日圧端子(JST)/2.0mmピッチコネクタ PHシリーズ
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弊社新製品の精密圧着ペンチ/PA-09が好評発売中です。汎用タイプの圧着工具の中では極小のコンタクトを圧着できる唯一の製品です。今回は日本圧着端子製のPHシリーズコネクターを使って検証を行いました。
本ブログ検証内容は弊社独自の社内検証によるもので端子メーカー様には一切関係ありません。本件について端子
メーカーへのお問い合わせも一切ご遠慮下さい。正しい圧着要領については各端子メーカーの仕様書に従って行って下さい。
本製品は汎用製品の為、圧着性能についての保証はありません。また保証書等の発行も行っておりませんのでご注意下さい。検証結果についても圧着を保証するものではありませんので予めご了承下さい。
[使用した工具]
・精密圧着ペンチ/PA-09
・ワイヤーストリッパー/PA-14(極細線用)
日圧PHシリーズ
2.0㎜ピッチコンタクトピン
適合電線:AWG#24~#32
日本圧着端子製造株式会社(JST)
http://www.jst-mfg.com/index_j.php
PHシリーズ
http://www.jst-mfg.com/product/detail.php?series=199
使用したワイヤーコード:AWG#28
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さて第3回目の圧着検証は日圧のPHシリーズです。
AWG#28のコードを使用して圧着テストを行って
みました。
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AWG#28ワイヤーを使って
検証してゆきます。
今回の圧着に使用したダイスは1.4mmダイスと
1.6mmダイスです。
■圧着検証の手順
①芯線(銅線)部の圧着
コンタクトピンの向きを被覆側を手前にして芯線部バレルを
1.4ダイスに差込んで奥まで入ったら保持します。
ピンが傾かないように真っ直ぐ挿入するのがコツです。ピンが
傾いていると正確にバレルを曲げられず、またピン自体を変形
させる要因になります。
芯線バレル位置がダイス板厚と
合うよう位置を合わせます。
裏側から見るとこんな感じ
次にストリップしたコードの銅線部を芯線バレル部に挿入し
位置合わせを行います。被覆部分を芯線バレル部にまで差込
まないよう注意します。
合わせたコードの位置がずれないように注意しながらゆっくりと
ハンドルを握って圧着します。強く締めすぎるとピンの変形や
断線の恐れがありますのでご注意下さい。
圧着が完了したらダイスから外して仕上がりを確認します。
ご覧のように銅線部がしっか
り圧着出来ているのが確認
出来ます。
※圧着精度に関して
本製品は汎用タイプでラチェット機構もありませんので圧着精度
(圧着強度)は個人の握力や加圧量などによって差があります。
また使用端子や電線種類によっても圧着精度に差があります。
本製品をご使用になる場合は、必ず事前に圧着テストを行い適
した圧着精度(圧着強度)を確認の上、本圧着を行って下さい。
②被覆部の圧着
次は被覆部の圧着です。被覆部の圧着は1.6ダイスを使って
行ってゆきます。
被覆部バレルを1.6ダイスにかませます。ゆっくりとハンドルを
握って奥まで入ったら被覆バレルの位置合わせを行います。
ゆっくりとハンドルを握って圧着します。
コードの種類によっては被覆厚みが異なりますので手加減にて
圧着精度を調整して下さい。
芯線の圧着同様に必ず事前に圧着テストを行い適した圧着精度
(圧着強度)を確認の上、本圧着を行って下さい。強く締めすぎる
とピンの変形や断線の恐れがありますのでご注意下さい。
圧着が完了したらダイスから取り外して圧着の確認を行います。
被覆バレルがきれいに圧着出来ているのが確認出来ます。
これで圧着作業は完了しました。
③ハウジングへの装着
ハウジングへの装着テストを行います。
ピンのフックとハウジング挿入向きを合わせて挿入します。
カチッとフックがかかるところまで挿入します。
加工後に修正なしでハウジングへ一発挿入出来ました。
以上で今回の圧着検証は終了です。
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今後も各種端子の圧着検証を行ってゆきますので
ご期待下さい。
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